妊娠中の定期検診は個人で負担する必要はありません。分娩費用も基本保険でカバーされます。また産後は無料の子育て相談を受けることができます。
産前の定期検診、分娩、その後必要なケアなど、妊娠および出産に関わる医療費は基本保険（Grundversicherung | Assurance de base）でカバーされます。妊娠に気づいたら、できるだけ早く医師か助産師に相談してください。病院、助産院では出産準備のための講習会（Geburtsvorbereitungskurs | Cours de préparation à l'accouchement）も開催しています。外国人のためのコースもあります。出産は病院、助産院、自宅でおこなうことができます。
スイスでは、子どもが生まれたあと、多くの親がカウンセリングを受けます。父母相談所（Mütter- und Väterberatungsstelle | Centre de puériculture）では成長、食べ物、育児に関する情報を提供しており、相談は無料です。再検査が必要な場合は、医師、助産師から説明があります。遅くとも生後三ヶ月以内に、子どもの病気、怪我に対応する保険に加入することが大切です (Grundversicherung | Assurance de base, Unfallversicherung | assurance accident)。保険の手配は産前にしておくことをお勧めします。
特定の疾患に対して子どもに予防接種を受けさせることが推奨されていますが、義務ではありません。推奨されている予防接種の費用は、通常、基本保険でカバーされます。予防接種については、かかりつけの小児科医または父母相談所にお問い合わせください。
スイスでは妊娠三ヶ月までであれば中絶をすることができます。妊娠１２週の最終日を過ぎると、妊婦の身体および精神衛生に危険がおよぶと医師が判断した場合のみ、中絶が許可されます。中絶を考えている女性のための無料カウンセリングもあります。１６歳以下の若い女性には専用の相談窓口が応じます。すべての医療費用は基本保険でカバーされます。
